代表取締役社長 2005年8月就任

清水 英二

生年月日: 1962年02月26日
入社年度:
学  歴: 大阪工業大学工学部土木工学科卒
保有資格: 測量士、一級土木施工管理技士、RCCM(電気・電子) 他
西部技術コンサルタント㈱のイメージを一言でお願いします
一言でいえば、「マジメすぎる誠実な集団」です。地域の中で信頼を培う事ができた理由の一つは、社員一人ひとりの誠実さ、真面目さがあったからです。それが「西部らしさ」の本質です。これからも、嘘をつかず、ごまかさず、常に真摯な姿勢で、全ての仕事と人、そして地域に向かい合い続けます。
仕事(経営)をする上で特に大切にしていることを教えて下さい
好きな言葉、戒めている言葉は『短気は損気。急がば回れ。』です。決して長く無い導火線の為、思いついたらすぐ言葉に出してしまう。その結果、後悔した事は数知れず。一人の力ではどうにもならない。但し良好な人間関係を築く事が出来ていれば周りの協力を得る事ができます。人それぞれ違う価値観を自分の物差しで判断しない事。それが仕事(経営)をする上で大切にしている事です。
会社を経営していく上で特に気を付けている事を教えて下さい
単純明快に数値化させた情報を社員に公開し続けて行く事です。会社は良い時もあれば悪い時もあります。社内の部署間でも同様。その時々で一喜一憂し過ぎず客観的に物事を見る事ができる様、数値の公開に重点を置いています。そうする事で会社の状況をより理解してもらえると思っています。情報公開の原則は全員に伝わる事。誰でも情報が入って来ないのは不安で、自分だけ知らない事は不満ですよね。

仕事はやりがいや楽しさだけでなく、厳しい事の方が多いと思います。そのあたりを教えて下さい
全社員が対応する業務が二つあります。一つ目は災害復旧業務。ここ数年、大規模地震や集中豪雨によって激甚化する災害が増加しています。災害発生後には被災地に赴き、被災状況を調査し復旧に向けた設計を行っています。その為、早期復旧に向け休日出勤も含め相当な時間外労働も発生します。直近では平成30年の西日本豪雨災害。半年間に渡り全社一丸となって対応しました。二つ目は高水観測業務。土砂災害が発生する場合、大量の雨が降り河川の水位はみるみる上昇してきます。その時、水位と流量を調査するため河川水位観測所に出勤しています。これも休日であろうと深夜であろうとお構いなし。災害復旧業務や高水観測業務、大変な苦労が伴いますが「地域の守り手」としての使命感が西部技術のDNAに脈々と受け継がれています。
社内の教育研修について教えて下さい
個人の資格で会社は業登録をしています。そこに人と設備とが合わさり初めて事業を行う事ができます。個人は資格に加え十分なスキルがあれば『鬼に金棒』。資格取得とスキルアップは個人毎に評価表を作成。毎年面談し目標を設定しています。費用面のバックアップはもちろん資格保有社員を中心に社内で試験対策講座もあります。また、スキルアップは社員それぞれにOJTやOFFJTを計画し実行していますが何より経験する事が一番の成長に繋がりそうです。失敗を恐れず、誰かに頼り過ぎない事。会社のバックアップは継続して行きます。でも最後は自分自身の努力次第です。

女性の活躍(活用)について教えて下さい
管理職や取締役に就いた人の割合で評価されています。その尺度で図れば我社は極めて低い。ところで、女性の立場からこの「女性の活躍(活用)」はどうですか?“いらぬお世話”“特別扱いご無用”と心の中で叫んでいる人もいるかもしれません。入社後に結婚、出産、育児を経て復帰した女性社員は多い。また、資格取得に励み結果を出しスキルアップに貪欲な社員、主任技術者として仕事を切盛りしている女性社員も増えてきた。資格取得やスキルアップのバックアップは平等。結果に対する評価もまた平等。能力があれば管理職や取締役への道は我社にはあります。近い将来、対象となる社員が出てきそうです。

どのような人を採用したいですか
社内には色々な性格や特技を持つ社員がいます。十人十色です。会社説明会で「どのような人を採用したいですか?」と云った質問を受ける事があります。それに対し、「社会は様々な考えを持っている人で構成されています。会社も同様。ある一定の偏った人ばかりになっても困ります。但し、自分の立場を守る為に、その場しのぎの嘘をつく人とは一緒に働きたいとは思いません。」そのように返答をしています。色々な社員が居て初めて多様なアイデアが生まれ会社の成長に繋がります。私の役目は色々な意見を発信できる環境を作る事だと思っています。

これから就職する学生へ伝えたい事は何ですか
当り前の話ですが、“挨拶”と“整理整頓清掃”です。挨拶は誰でもできると思っていますか?案外できていない。挨拶しても返ってこないから。恥ずかしいから。理由は色々あるでしょう。挨拶ができている会社への訪問は気持ちが良い。社員が明るく元気に見える。少し古い社屋であっても清掃が行き届いている会社があります。そのような会社は従業員の机上も整理整頓されている。おそらくその会社が作り上げる様々な成果物(商品)は高品質だろうと想像できます。挨拶と整理整頓清掃は習慣。それらが普通にできている会社と取引をしたいと私は思うから。
最近の採用傾向について教えて下さい
大きく3つの傾向があります。1つ目は岡山県外出身者の増加です。広島を始め九州・四国・山陰出身者が増えました。対応として就業規則を見直し家賃補助を手厚くしました。2つ目は女性技術者の増加です。会社説明会に参加する男女比は1:1。採用も1:1。対応として福利厚生の一環で休憩施設の整備を行いました。3つ目は工学系以外の出身者の増加です。理学・環境学系の学部出身者が増えています。対応として社内外の研修会に参加し水理学、構造力学、土質力学などを勉強する機会を設けています。一人暮らしが心配な学生、専門課程を経ていない学生も会社のバックアップ体制は整っています。ご心配なく。

社員の経営参加について教えて下さい
通常の業務遂行とは別に、社内には複数の委員会活動があります。PC、ソフト、計測機器の購入から維持管理全般を計画実行する設備委員会。安全作業や36協定を含めた労働法令の順守、福利厚生全般の運営を計画実行する安全衛生委員会。企業PRを目的とするホームページ委員会。それらの活動は社員の中から選ばれた委員が自主的に運営する委員会で取締役会へ意見具申できる組織です。それらの委員会の活力が会社の成長に繋がっています。

働き方改革について教えて下さい
“仕事の進め方改革”を継続して行く事が重要だと思っています。もちろん36協定遵守や有給休暇取得増進は最優先です。但し会社は利益を出さなければ設備投資や採用を継続する事はできません。生産性の向上があっての働き方改革です。10の仕事を10時間かかっていた所を8時間で終える事ができれば目的は達成。それには個々のスキルアップと設備投資は不可欠です。時短を進める設備はたくさんあります。100点満点の設備は中々ありませんが、60点位で効率化を図る事が出来る設備であればどんどん採用して行けば良いと思っています。後は長年染みついた仕事の進め方を変えられる勇気とこれから入社する人達の何気ない疑問“どうしてその様な仕事の進め方をしているのですか?”に対応し自信を持って回答できるようにしていく事でしょうか。

印象的なエピソードを教えて下さい
入社後、様々な部署を経験しました。最も長かったのは土木設計を行う部署ですが、一番印象に残っているのは36~40歳まで所属した測量。資格はあるものの戦力にならない私を含めた4人体制で実質3人の部署です。体力の無さを痛感した事はもちろんチームで動く事の重要性を体験。個々の成長がチーム力でさらに増大する事に気づかされた私の中で一番充実し成長できた5年間でした。その経験から経営していく上で“チームワーク”が重要な位置づけとなっています。

どのように休日を過ごしていますか
おかげさまでストレスは溜まらない性格の様です。家族の理解があればこそですが、家の用事、会社や業界の行事が無い休日は朝からスポーツジムに通っています。昔から何をするにも三日坊主で『継続』という言葉には無縁でしたが続いています。膝が痛くなった事、血圧が上がってきた事が通い始めた動機です。趣味はゴルフ。月に1,2回のラウンドを楽しんでいます。一番の趣味はバイクに乗って日帰り温泉巡り。岡山県内の温泉は制覇。退職後は北海道ツーリングと全国各地の温泉を巡る事。